音楽ジャンル①【BLUES】
ブルースが生まれた歴史
1865年、奴隷解放によって黒人たちの生活は大きく変わることになりました。それまで黒人霊歌しか歌う機会がなかった人々に自由な時間と歌う権利が与えられたのです。
「ブルースとは、心の状態であるとともに、その状態に声で表現を与える音楽で、その状態に声で表現を与える音楽である。ブルースは捨てられたもののすすり泣きであり、自立の叫びであり、はりきり屋の情熱であり、欲求不満に悩むものの怒りであり、運命論者の哄笑である」
ポール・オリバー著「ブルースの歴史」より
特徴
ブルースは、1行4小節ずつで3行、計12小節からなる曲構造をもち、コード進行も決まったものが多い。歌詞とメロディは典型的なものでは、A―A―Bのように前の2行でほぼ同じフレーズを繰り返し、最後の1行で前の2行の内容を受ける形で終わる。音階にはミ(第3度)とシ(第7度)が約半音下がったいわゆるブルー・ノートblue noteが用いられる。ときにはソ(第5度)などほかの音も半音下がることがある。